九州大学 大学院 薬学研究院
生理学分野     Department of Physiology
   

 理学分野では、健康長寿に資する薬の開発を目指し、国が安全性を保障する既承認薬の中から新しい
作用を見出し、適応外の病気に適応させる
エコファーマ創薬を推進しています。
 健康長寿を実現させるためには、従来の「すぐ効く」薬の開発法に加えて、
「長く安全に使える(つまり、
副作用の少ない)」薬
の開発戦略が求められます。
 私たちの研究室では、筋肉の病気(心不全,筋委縮性疾患,抹消循環障害など)の原因となるタンパク質が、
普段私たちの身体の中でどういう働きをしているのかを理解し、正常時の働きは損なわず病的な働きのみを
抑制して健康状態に戻す創薬戦略の構築を目指しています。具体的には、血液循環ネットワークの恒常性維持を
つかさどる筋肉(心筋,血液平滑筋,骨格筋)が様々な外的ストレスに対して適応(再生・修復)する仕組みを、
細胞内のタンパク質や小器官(主にミトコンドリア)の品質管理の視点から解明し、筋肉の再生・修復を
促進しうる化合物を小動物に投与することで、その有効性を検証しています。
 また、新型コロナウイルスCOVID-19のワクチンと治療薬に関する研究もスタートしました。
九州大学大学院 薬学部
生命創成探究センター
生理学研究所
 九州大学大学院薬学研究院
生理学分野

 〒812-8582
福岡市東区馬出3丁目1番1号
グリーンファルマ研究所401
Tel & Fax: 092-642-6556
西田 基宏
nishida(@)phar.kyushu-u.ac.jp

分野は生理学研究所 心循環シグナル研究部門愛知県岡崎市)と強固に連携し、「心筋頑健性の低下を抑制する創薬」や「心筋頑健性を高める創薬」といった応用研究にも取り組んでいます。
  特に、国が安全性を保証する
既承認薬の適応拡大(エコファーマ)や、その化合物を基にした新薬開発(グリーンファルマ研究を推進することで、 
アカデミア創薬の推進に力を入れています。


オフィスアワー
  西田 基宏 教授 月~金 12:00~13:00
 

大学院生、ポスドク募集
  西
田研では、博士研究員(ポスドク)および博士課程・修士課程の大学院生を募集しております。バックグラウンドは問いません。
   興味有る方は連絡をお待ちしております。
  NEWS &INFORMATION
2023.6
加藤 百合先生が、日本生化学会九州支部例会で
学術奨励賞を受賞しました!
膜タンパク質の機能変容に着目した病態形成機構の解明と創薬展開」

2023.6
西田 基宏教授が、第50回日本毒性学会で、
第9回日化協LRI賞を受賞しました!
日本化学工業協会(日化協)
「環境化学物質による心臓の頑健性低下の分子機構解明と心不全重症化の予防・治療戦略の構築」


2023.2
加藤 百合先生が、第52回日本心脈管作動物質学会最優秀発表賞を受賞しました!
末梢循環障害からの血液回復におけるTRPC6の役割」

2023.2
西山 和宏 先生が、日本薬理学会第38回
学術奨励賞を受賞しました!
Gタンパク質共役型受容体の機能性修飾に着目した薬理学的研究」

2023.1
下田 翔さんが、第32回日本循環薬理学会学術集会
最優秀発表賞を受賞しました!

「虚血心筋における超硫黄分子の役割」

2023.1.13
当部門の研究成果が、新聞に掲載されました!
1月13日付 科学新聞4面 「TRPCチャネル活性阻害で末梢循環障害後の血流回復促進」


2022.11.9

当部門の研究成果が、新聞に掲載されました!
11月9日付 日刊工業新聞Web亜鉛イオンで心筋収縮力増強 九大などメカニズム解明、心不全薬の開発期待」(会員登録が必要)
11月4日付 日経新聞Web九大と生理学研究所など、亜鉛イオンが心筋の収縮力を高める機構を解明
11月7日付 QLifePro医療NEWS慢性心不全、TRPC6チャネルを介する亜鉛イオン流入活性化が新治療候補に-九大ほか

2022.11.3
西田先生が、第81回
西日本文化賞【奨励賞 学術文化部門】を受賞しました!

2022.11
西山 和宏 先生が、国際NO学会で
YIAを受賞しました!

2022.10
「亜鉛イオンが心筋の収縮力を高める機構を解明」に関する研究が、
英『Nature Communications』に掲載されました!
亜鉛イオンが⼼筋の収縮⼒を⾼める機構を解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) (kyushu-u.ac.jp)
DOI:10.1038/s41467-022-34194-9

2022.10
筑波大学との共同論文成果「細胞内のバランスを崩す過剰な超硫⻩分⼦の排出機構を解明」が採択されました。
細胞内のバランスを崩す過剰な超硫⻩分⼦の排出機構を解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) (kyushu-u.ac.jp)

2022.9
M1 古本裕香さんが、第75回薬理学会西南部会で、 優秀発表賞を受賞しました!

2022.9
加藤 百合 先生が、第75回薬理学会西南部会で、
最優秀発表賞を受賞しました!

2022.9
M1 古本 裕香さんが、第21回PBFで、
優秀発表賞を受賞しました!

2022.8
M2酒田 康介さんが、生体機能と創薬シンポジウム2022で、
ポスター発表賞を受賞しました!

2022.8
M1古本 裕香さんが、生体機能と創薬シンポジウム2022で、
ポスター発表賞を受賞しました!

2022.7
西山 和宏 先生が、第51回日本心脈管作動物質学会で
YIAを受賞しました!

2022.1
M2 酒田 康介さんが、日本薬学会第142回年会で
優秀発表賞を受賞しました!

2022.1
西山和宏先生の研究がScience Signaling. 2022に掲載されました!
スルフォラファンが炎症誘導性の受容体タンパク質を分解するメカニズムを解明 ~大腸炎など炎症性腸疾患(IBD)の予防・治療に期待~

2021.12
西山先生が、第31回日本循環薬理学会でYoung Investigato's Awardsを受賞しました!

2021.11
M2友清 大樹さんが、第38回日本薬学会九州山口支部大会で優秀発表賞を受賞しました!
「COVID-19重症化機構の解明及び予防・治療を目指した グリーンファルマ研究」

2021.8
生理研D3 下田翔さんが、PBF2021にて最優秀賞を受賞しました。


2021.7.30-31
生理研研究会[生命を支える硫黄生物学の最前線]が開催されました。

2021.5
西山和宏先生が、第21回回日本NO学会学術集会で、
Young Investigato's Awards最優秀賞を受賞しました。

2021.3.26
コロナ医薬品開発に関する記事が、日経産業新聞に掲載されました。
 3月26日  日経産業新聞朝刊 「抗うつ薬 コロナ感染抑制効果」

抗うつ薬に感染抑制効果 九大、コロナ治療に期待 - 読んで見フォト - 産経フォト (sankei.com)

2021.3.17
コロナの細胞内侵入を防ぐ既存薬について九大HPに掲載中
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の細胞内侵入を防ぐ既存薬を同定 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) (kyushu-u.ac.jp)

2021.3.16
コロナ医薬品開発に関する研究成果が、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』で放送されました。

2020.12.25-26
NIPS international meeting 生理研心血管国際集会2020 》をオンラインにて開催しました。

NIPS International Workshop


新型コロナウイルスのワクチン研究が九大HPに掲載中
新型コロナウイルスのワクチンや治療薬研究で2つの大きな成果 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) (kyushu-u.ac.jp)
『九大広報』p11-12に、記者会見の模様が掲載されています。


2020.11.24-25
プラズマバイオコンソーシアム研究会 2020 を開催しました。



2020.9
西田先生 生誕祭を行いました。


2019.12.4~7
第50回生理研国際シンポジウムを開催しました。
MIRACLES In Cardiovascular Physiology
~ Metabolism, Interactions, Regulation, Application, Chemical Biology, Longevity, Exercise and Signaling ~
詳細はこちら。写真はこちら。


2019.7
論文を2本、発表しました。
Title: TRPC3-Nox2 axis mediates nutritional deficiency-induced cardiomyocyte atrophy.
研究内容の詳細について、 SCENTIFIC REPORTS のページは、こちら。生理研HPはこちら

Title: Ibudilast attenuates doxorubicin-induced cytotoxicity by suppressing formation of TRPC3-Nox2 protein complex.
研究内容の詳細については、こちら


2019.6
論文を2本、発表しました。
Title:Depolysulfidation of Drp1 induced by low-dose methylmercury exposure increases cardiac vulnerability to hemodynamic overload
研究内容の詳細について、Science Signaling のページはこちら。生理研HPはこちら

Title:TRPC6 regulates phenotypic switching of vascular smooth muscle cells through plasma membrane potential-dependent coupling with PTEN.
研究内容の詳細については、こちら。生理研HPはこちら




   
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